最近、めっきり暑くなり冷たい飲み物や食べ物を摂りたくなる季節になりましたね。

冷たい飲食物は様々な病気、疾患の原因になりかねませんので、要注意です。

東洋医学では、飲食物が胃に入り、お腹の中でそれらを加熱し蒸気のようなものを作り出し、それが全身をめぐる「気」と呼ばれるエネルギーになると考えられています。

ところが、冷たい物をお腹に入れると加熱しても蒸気にならないのでエネルギーが作られません。つまり身体が回復しないので疲れやすくなったり、色んな不調が出てきます。「気」になれなかった飲食物は身体の余分な「ゴミ」としていろんなところに溜まっていきます。それが「浮腫み(むくみ)」であったり「瘀血(おけつ)」であったりするのです。 これらが溜まると、身体が冷えたり、いろんな場所に痛みが出てきます。

 

冷たい物を摂ると、「脾虚(ひきょ)」という状態になりやすいです。  要するに胃腸の弱りです。

こうなると多くの場合、胃経(いけい)という経絡(けいらく)に邪気(じゃき)と呼ばれる滞りのようなものが現れます。

胃経は目の下から始まり、鼻の横や顎、コメカミなどの顔面部、前頸部、胸、腹、鼠径(そけい)部、太ももの前、膝の前、スネ、足首の前、足の甲、足の第2趾(ひとさしゆび)を巡ります。  つまり、これらの部位の症状が起こりやすくなります。

他に「脾虚」で起こりやすい症状は、「歯痛、寝違え、下痢、便秘、食欲過剰や食欲不振、鼻炎、頭痛、喘息、疲れやすい」等です。

 

但し真夏に運動したり、炎天下に居て熱中症になりそうなときに応急処置として冷たい物を摂るのはO.Kです。

また、冷たい物を摂るのは「毎日の習慣でなければ良い」と私は考えています。例えば週末に家族とレジャーに出かけ、アイスを食べた、冷たいジュースを飲んだというものくらいは問題ないと思います。私も週に一回くらいは冷たい物を摂ります。

臨機応変に考えながら、気を付けていきましょう。

 

 

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