前回の戦前の胃癌の灸の先生の例でもあるように、治せなくても患者さんの苦痛を和らげたり、一時的に症状を緩和させることで喜んでいただける事もあります。

2つほど例を挙げますと・・・

一つは末期の肺がんを患っている高齢の女性の患者さん(18年位前のことなので詳しいことは忘れましたが)で、呼吸が苦しいとか、脚の浮腫みを訴えており、鍼灸治療を数回施しました。既に余命宣告の時期は過ぎていた患者さんでした。

ある時、予約の時間に来院されず、気になって自宅に電話してみたところ、家族の方から亡くなったと知らされました。自宅で家の人が朝、起こしに行ったら眠るように亡くなっていたとの事でした。

苦しむこともなく、眠るように亡くなっていたのでご家族の方からは感謝の言葉をいただきました。

 

もう一つは私の妻の父親です。

2年ほど前の話です。関西に住む義父は何年か認知症を患っており、徘徊したり、義母に暴力を振るうようになり、家族が施設に入れることを決断しましたが、本人が頑なに拒否していました。

ある日、私たち家族(妻と娘)が妻の実家へ行った時のこと。義父が腰や肩が痛いということで私が鍼灸治療をしました。私の治療は経絡治療(けいらくちりょう)というもので、全身の気血を整え自然治癒力を強化するものですので、腰や肩以外も全体がなんとなく調子がよくなります。

私どもが帰宅して次の日、実家の妻の兄からラインが届きました。

話が長くなるので続きは後日にしたいと思います。

 

 

はり灸マッサージはれ治療院)

愛知県豊橋市の伝統鍼灸術とマッサージ・手技療法の治療院東洋医学・脈診流鍼灸(経絡治療)・刺絡、吸い玉による瘀血(おけつ)治療・按摩・指圧・マッサージ・スポーツマッサージその他手技療法・
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